ここでは、ワークシートを組んでいく際に、あらわれやすいエラー(エラーのようなもの)をご紹介していきます。
 各自でワークシート関数を改造していく際に、「あれ?なぜここがこうなっちゃっているんだろう?」という疑問が浮かんだときなどに参照してください。
  また、不具合らしきものを発見されたら巻末で紹介しているメールアドレスまでご報告ください。

1.検証シート、評価シート内で困った

○エントリーサインが返されない
考えられる原因
原因1.マネーマネジメント指標が0になっている
もし、マネーマネジメント指標の値が0になっていると売買サインが返らないようになっています。
マネーマネジメント指標は、リスクとボラティリティと資金量を用いて売買枚数を決定するので、評価シート内のリスク、資金量を増やすことで改善します。
原因2.テクニカル指標とエントリーサインのバランスが悪い
テクニカル指標のパラメーターによっては、エントリーサインが返されない可能性があります。
例えば、ボリンジャーバンドで10日移動平均線を引き、HIバンド、LOWバンドのパラメーターの設定で、標準偏差の値が大きすぎる場合、終値がバンドの外に出る可能性が極めて低くなってしまいます。

↑同じ価格データの中で2×標準偏差(左)と5× 標準偏差(右)のバンドを引いたもの。
 
○異常にパフォーマンスが悪い。
ごく一般的な売買ルールをテストしているにも関わらず、極端にパフォーマンスが悪いことがあります。この原因には「リスクの取り過ぎ」の可能性があります。
 
これら2つの資産曲線は、リスク率以外は同じ売買ルールに基づいたものです。画像左は、リスクを10%に設定し、右はリスクを1%に設定しました。
 
このようにリスクを大きくすると、検証期間の初期において、資金の大半を失ってしまうため、途中から建玉ができなくなってしまいます。

2.グラフで困った
 
○グラフの日付が数値になってしまっている。
→グラフを描き、そのまま保存して、もう一度開くと、グラフの日付がなくなっていることがあります。このような場合は、グラフ描画のマクロを再度実行してください。
 
○資産曲線が途中から動いていない

考えられる原因
1.資金が減ってリスクが取れなくなり、ポジションが取れていない。
マネーマネジメントルールをATRにしている場合、資金量が減ると建玉ができなくなりますので、そのような場合は、途中から資産曲線が動かなくなります。
2.エントリーサインが価格データの最終行まで書き込まれていない。
新しい価格データを流し込んだあと、再度エントリールールを描くプロシージャを実行していない場合、価格データの途中までしか、エントリーサインが返されないことがあります。

3.最適化で困った
 
○グラフが描画できない
考えられる原因
プロシージャ「optimaze_contour」や「optimize」内の設定ミス
もし、変化させるパラメーターのセルが間違っていたり、変化させる値によってエントリーサインが出なくなるような場合(前述のボリンジャーバンドの例など)、評価シート内もエラーになり、等高線もエラーだらけになってしまい、グラフの描画ができません。
 
このような場合、プロシージャ「optimaze_contour」や「optimize」と評価シート内の変数エリアを確認し、正常な結果が出るように設定しなおしてください。
↑シート「等高線」内にエラーが返されている例。
↑エントリーサインが出ないなどして、評価シートがエラーになっている画面。

その他、ワークシート上で作業していく上で「エラーかな?」と思ったら次の点をチェックしてみてください。
 
検証シート
1. エントリーサインは正常に返されていますか?
2. エントリーサインに応じて、ポジションの種類、約定値段は正しく返されていますか?
3. イグジットのルールは正常に返されていますか?
4. イグジットのルールに基づいた損益の計算は正しく行われていますか?

評価シート
1.価格データとティックの指示(セルC21)は合っていますか?
2.ポイントバリュー(セルC7)は正しく書き込まれていますか?
3.リスクと初期投資金額は正しく書き込まれていますか(セルC3、C5)?
4.リスクを取り過ぎていませんか(セルC5)?