カテゴリ: 第4章 ワークシート取扱い説明書
4-7.資産曲線を描く
4-6.マクロでマネーマネジメントルールを書き換える
次にシステムのマネーマネジメントルールを書き換えましょう。
ここでは、ATRマネーマネジメントというマネジメントルールに書きえてみます。
マクロ名は、「Money_mng_ATR」です。
マクロの作業内容と実行手順は次の通りです。
1.評価シート内にテキスト、変数を書き込む
2.検証シート内にATRマネーマネジメントのワークシート関数を書き込む
検証シート内のATRを算出するワークシート関数は、「評価シート」内のセルC3、C5、C7の値を絶対参照しております。
4-5.マクロでイグジットルールを書き換える
次に、システムのイグジットルールを書き換えましょう。
ここでは、ATRイグジットというイグジットルールに書き換えてみます。
ATRイグジットのルールの詳細については、第6章をご覧ください。
マクロ名は、「EXIT_ATR」です。
マクロの作業内容と実行手順は次の通りです。
1.「検証シート」内の価格データが入っている最終行の行数を変数に代入する
2.「検証シート」にATRイグジットのワークシート関数を書き込み、価格データの入っている最終行までコピーする
3.「検証シート」上部にEXIT列の解説を書き込む
4.価格データが入っている最終行より下の行を削除する
5.「評価シート」内の変数やイグジットルールの解説をATRイグジット用に書き換える
ということです。
検証シート内のATRを算出するワークシート関数は、「評価シート」内のセルC13を絶対参照しており、イグジットルールの変数を2にしたい場合、セルC9、C11を書き換えることにより可能です。
他のイグジットルールを含め、どのセルを書き換えると何が変化するのかは、第6章でまとめて解説しましたので、そちらをご覧ください。
4-4.マクロでエントリールールを書き換える
では次に、流し込んだデータを使ってシステムを構築していきましょう。
まずは、エントリールールをマクロによって書きこみます。
このエントリーサインの列へ、エントリーサイン「移動平均線のクロス」を書き込むには、次の手順で行います。
実行するプロシージャは、「ENTRY_SMA_CROSS」です。
マクロの作業内容、作業手順は次の通りです。
1.「検証シート」内の価格データの入っている最終行の行数を変数に代入する
2.「検証シート」に移動平均線のワークシート関数を書き込み、価格データの入っている最終行までコピーする
3.「検証シート」上部に移動平均線列の解説を書き込む
4.価格データが入っている最終行より下の行を削除する
5.評価シート内の変数、エントリールールの解説を書き換える
このマクロをVBEで開いていただくと、上記の作業の内容のソースコードを見ることが可能です。
エントリールール「移動平均線のクロス」のエントリールールは次の通りです。
前日時点で長期移動平均線>短期移動平均線であり、かつ、当日時点で長期移動平均線<短期移動平均線のとき、翌日寄り付きで買い売りは逆。
このルールに含まれる2本の移動平均線の算出に使われる変数は、「評価シート」内に書き込まれています。
検証シート内の移動平均線を算出するワークシート関数は、この値を絶対参照しており、移動平均線の変数を10日にしたい場合、評価シート内のセルA4、A6の値を書き換えることにより可能です。
評価シート内のテクニカル指標の変数のセルを書き換えることによって、現在検証シート内でテストされているシステムのパフォーマンスが変化するので、ご確認ください。
他のエントリールールを含め、どのセルを書き換えると何が変化するのかは、第6章の「各種エントリールールとイグジットルールの解説」をご覧ください。
また、同様に違うエントリールールを書き込む際にも同じ手順で実行可能です。
なお、この変数の値をマクロで変化させ、最適化を行う手順は後述いたします。